指導対局自戦記
 駒落ちならプロにも勝てる!   はずなんだけどなぁ・・・

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第三十二局 大野八一雄七段戦

1月22日の大野教室での二局目です。

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本日のおやつ。
ホッと一息ついて甘い物を頂くのも、大野教室の楽しみの一つです。

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本日使用の駒は『隆月作 清安書 彫り駒』です。

それでは第三十二局を見てください。






58手目、と金を作るぞと見せて角を引かせて▲5五歩と突き出す三手の読みは我ながら上手く指せたと思います。
それも46手目に▲2四歩と合わせる手が見えたからですね。
64手目の角切りは大野先生も全く考えていなかったようで、指されてみると手になっていて結構困るとの感想でした。
68手目の成捨ても「指されて、好い手だと思って見てました。」と大野先生。
75手目からの歩の連打は「仕方が無いとはいえ辛い手でした。」
残念なのは78手目か80手目に飛車角交換を迫る▲3二とに気付かなかった事です。
ここで優勢を拡大するチャンスを逃してしまいました。
81手目の局面は、自らの歩で働きを止めてしまっている馬、ぽつんと寂しそうに残されている2三の金、いじめの目標にされそうな3一の角などを考えると、飛車が79で隠居してしまっている事を差し引いても下手良しの局面だと思います。
やはりここでは▲4三銀成として、▲3三歩と垂らすか▲5四歩と伸ばすかしていれば良かったですね。
86手目は単に▲4四桂の方が面白かったですかね。
△6二玉なら▲3二桂成から角を手に入れて指せそうですね。
91手目の局面、ここで▲5四歩と指せていればまだまだ勝ちがあったように思います。
攻め急いで王手を掛けてしまったのが敗因ですかね。
本局も前局に続いて序中盤はわたしらしく指せたので、まぁまぁの将棋でした。

教室が終わってから大野先生と植山先生と生徒五名で食事へ。
植山先生が開拓した洋食屋さんです。
安くてボリュームがあって、「さすが食い道楽の植さん。」と、大野先生。

それからいつもの喫茶店へ移動。
植山先生に19日の王将戦の事を話してもらいました。
朝、対局の為に将棋会館へ行き、対局室へ入り、駒を並べて対局開始を待ちます。
記録係の奨励会員が植山先生の歩を取って振り駒を行ないました。
奨励会員が「植山先生の先手でお願いします。」
振り駒に使った歩を再度並べ直す植山先生。
対局開始時間になり、お互いが一礼。
「おねがいします。」
予選は持ち時間が3時間あります。
順位戦に比べれば半分ですが、それでも慌てることはありません。
植山先生は直ぐに初手を指さずに、気息を整えて落ち着こうと、ゆっくりとお茶を一口飲みました。
すると、後手番の金沢五段がいきなりビシッ!と△3四歩!
「えぇっ?!」
「あっ!失礼しました。」
「今のはいいから指しましょうよ。」と、植山先生。
しかし記録係は「そういう訳にはいきません。」
結局植山先生は一手も指さずに勝ってしまいました。

『プロ棋士の反則一覧』というのを見つけました。
これによると1995年以来16年ぶりの珍事です。
「後手が先に指した」というのが一例しか載っていませんが、前例は3~4例あるそうです。
1977年以前の出来事なのでしょう。

この一覧の1991年に植山先生の反則が記されています。
反則の話の流れで植山先生は自分の反則負けの話もしてくれました。
反則
詳しい駒の配置は聞かなかったので部分図ですが、相手の角筋に中段に逃げた自玉がいたそうです。
局面は植山先生が優勢だったようで、▲7五歩と突いて角を引かせて▲6四歩と取り込めば勝ちだったと言う事でした。
自分では▲7五歩△5二角と指したつもりになっていて、ここで▲6四歩!
「ん?王様を貰ってもいいんだね。」と言われて玉将をパッと取られてしまったそうです。
植山先生は「この反則は忘れられませんねぇ。」と言っていました。

この日の放課後、植山先生と生徒のWさんの会話。
「いやぁ、植山先生が△3二金なんて指すから、どう指していいか分かりませんでしたよ。」
「Wさんだったら絶対に角を取ってこないと思ったんでねぇ。」
振り飛車党のWさんは「角を換えると飛車を振りずらいので▲6六歩と角道を止めるしか無かったですね。」
「自分から角道を止めるのは気合負けですよ。」
「だから気合でビシッと▲6六歩と指したんですよ。」
いつもは飛車落ちで指導を受けているWさんなんですが、この会話を聞いていたわたしは『あれっ?今日は平手で指してもらったのかな?』と思いました。
それでもなんだか話がおかしいので確認の質問をしました。
「それって▲7六歩△3四歩▲5六歩に△3二金と指されたの?」
するとWさん、「いやいや、植山先生が上手なんだから、△3四歩▲7六歩でしょ。そしたら△3二金と指したんですよ。」 
「えぇ~っ!飛車落ちで?!」と、わたしはびっくりしました。
植山先生は「RAYさんが相手だったらわたしも△3二金とは指しませんよ。でもWさんだから角を取ってはこないと思ってねぇ(笑)。」
「もぅ、植さんは~。指導対局なのにそんな指し方してぇ(笑)。」と、大野先生。
「わたしだったら喜んで▲2二角成ですよぉ。」
「だって角を換えてからの指し方が分からないんだから、しょうがなくて、う~ん、えぃっ!て、気合で角道を止めたんですよ。」
Wさんのこの発言にみんなで大笑いしました。

金曜サロンも大野教室も放課後が楽しくてやめられないんですよねぇ。
みなさん、楽しい時間をありがとうございました。
またよろしくおねがいします。


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コメント
>不利飛車迷人さん
コメントありがとうございます。

プロといえども秒に追われての反則なら分からなくはないんですけどねぇ…。
2011/01/27(木) 22:16 | URL | RAY #-[ 編集]
1手も指さずに反則勝ちとは・・・・・・・・
そういえば一昨年WEB駒音に悪魔仮面殿が書いていた“闇の棋士”という小説の中で闇の棋士と対戦した棋士が後手番にもかかわらず初手を指したため反則負けという場面がありましたが、小説での作り事だと思っていたのですが小説の中だけのことでは無かったのですね。

2011/01/26(水) 22:27 | URL | 不利飛車迷人 #dDm6s.8Q[ 編集]
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